夜の読み聞かせに最適な絵本
作: みやこし あきこ
静かな夜の街。昼間たくさん遊んですっかり眠くなったウサギの男の子が、お母さんに抱っこされて家に帰っていきます。明かりの灯った家々の窓からは、夜を思い思いに過ごす人々の様子が垣間見えます。電話で話をしている人、遅い時間に料理を作る人、一人きりで過ごす人もいれば、賑やかなパーティーに参加している人々。まもなく男の子は家に着き、ベッドの中で、さっき見た人たちのことに思いを巡らせます。みんな今頃どうしているかな、そろそろ寝る支度をしている頃かな・・・やがて男の子の想像と現実とが夢うつつの中に混ざり合い、満ち足りた気分のうちに一日が終わっていくのでした― 。一つ一つの絵に想像をかき立てる要素が盛り込まれ、シンプルな物語に奥行きを与える、夜の読み聞かせに最適な絵本。
6コメント
そうそう、夜って、家の明かりや声だけでイメージできる人々の暮らしみたいなものが見えるというか明るいと見えないものが見えてくるというのってみんな共通なんだ〜とおもって、そういったことがよくわかる絵本で、この絵本読むと心がなごむというか不思議とおちつくんです
#えほん祭り2015
小ママよっちゃんさん
寝る前に読んだら、とってもよい眠りにつけそうです。読んでいると絵本の中の住人になったような気持ちになるのはなぜでしょう。ヤギさんが焼くパイを一緒に食べたいな。
#えほん祭り2015
キョトさん
窓からもれる灯りに照らされる動物たちの姿が、まるで人間のようで……。子どものころ、お母さんの腕の中で眠った安心感を思い出しました。
#えほん祭り2015
だっこされてうちへ帰った頃の懐かしさや、毎日仕事をがんばって家路に着くときのほっとした感じ。自分自身の「かえりみち」と、絵本に出てくる様々な「かえりみち」を迎えている人々の様子が、夜の中にじんわりととけ込んでいきます。心地よさを感じる挿絵がとても魅力的な絵本。#えほん祭り2015
菜のはなさん
満ち足りた気持ちでお母さんにだかれて帰る帰り道、
暗くなって、通りの窓からそれぞれの家のものがたりが垣間見られます。
なんだか自分の子どものころの思い出の1ページにあった幸せなひと時のようで
忘れられない絵本です。
#えほん祭り2015
たけのこのっこさん
まっくらな世界のお話なのに、絵からは怖い、とか暗い、という印象を全く受けず、むしろ心が穏やかになる気がするのが不思議。ぜひ読んでみたい作品です。
#えほん祭り2015
みぃあさん