「うらしまたろう」ならば知っていると思っていたのですが、読んでみるととても奥の深さを感じさせられます。
これだけ数多く出されているお話もあまりないのではないのでしょうか。
お話にもバリエーションがあり、描き方にも作者の思いがあり、ファンタジーであったり、ラブストーリーであったり、メルヘンであったり、ヤングアダルト系だったり…。
艶っぽい乙姫様がいたリ、可愛い乙姫様がいたり…。
この令丈ヒロ子版のお話は極めてオーソドックスな展開ですが、アレンジはラブストーリー系。
たなか鮎子さんの描き方は昼ドラ系です。
竜宮城には乙姫様とおつきの女官だけ、うらしまたろうが乙姫様にうっとりしてしまったり、新婚生活のような竜宮城の生活だったり、うらしまたろうが「一度故郷に帰ってくるよ」などと語るのは、連れあいの里帰りのようではありませんか。
うらしまたろうが竜宮城で甘い生活を送っている間の三百年。
死んでしまったお母さんは可哀そうですね。
なぜか、『てんぐのかくれみの』二本立てになっていましたが、『てんぐのかくれみの』が可哀そうでした。