とても素敵な絵本だな!と言うのがこの絵本の何よりの印象でした。
うちの子は自分に出来ない事が多いという事で知らないうちに自分は何も出来ないという事が頭にずっとあるようで、〜をしてみたら?と言ってもやっぱり不安が勝つようでなかなか一歩を踏み出せないでいる感じです。
でもこの絵本の動物たちは自分には得意な事も有れば不得意な事も有る。だけれどもそれぞれが一生懸命頑張っている姿が凄く印象的だったようで、うちの子もこの絵本を読んでから、「自分にもできない事はいっぱいあるけど、得意な事も有るよ。皆にも出来ない事って有るんだね」と言っていました。自分だけじゃなくて誰もが出来ない事も有る。。と言う事がこの絵本を通じて子供の中で勇気になってくれたみたいですごく嬉しかったです。
動物たちのマラソンは想像を超える大変そうなマラソンになっていますが、それだけ多くの動物たちの得意不得意をカバーしながら一生懸命になってゴールを目指す姿に本当に感動しました。
ラストでは皆が素敵なメダルを貰って、本当に嬉しそうで、誰もが1番な事って有るんだよね。と凄く自分にも心の中でジーンと熱く感じるものが有りました。子供にも出来ない事はいっぱい有るかもしれないけれど何か一つ自分はこれが出来る!と言う物が有ればそれが自分にとっての一番で、メダルなんだなと思いました。
大人の私でも何だか心が熱くなってしまった、本当に誰にとっても自分の一番を見つけ出してくれる、皆を笑顔にしてくれる、皆を元気にしてくれる、そんな素晴らしい1冊だと思いました。
楽しめて、感動して、そして人を強く、自信を持たせて輝かせてくれる、そんな1冊だと思います。とてもお勧めです。