「ヨセフのだいじなコート」(フレーベル館)を思い出しました。
巻末を読むとやはり出典は、イディッシュ(Yiddish=アシュケナージ系ユダヤ)語の「オーバーコートをもっていた(I had a little Overcoat)」という歌をベースに作った作品だそうです。
こちらの作品は、少年から青年になりたての若者が、希望に満ちて海を渡り、アメリカ移民として、たくましく生きた人生を生き生きと描いています。
移民たちが、よく働き、節約し物を大切にし、そのおかげで新しい生活を築きあげることができた歴史が見えます。
仕立て屋になった青年が、自分の結婚式のため縫ったコートを上着に、上着をベストに、さらには娘そして孫娘のの結婚式に締めるネクタイに、最後にはひ孫の……という風に、彼の人生と共に生き続けたコートのお話です。
断捨離に励んでいる私ですが、残りの人生は多くを持たず大切に”を心掛けています。
手元に残っているものは、思い出深いもの・質の良いものです。
リフォーム・リペア、そして最近よく耳にする4R(リヒューズ・リデュース・リユース・リサイクル)は、未来の子どもたちへ大切な地球環境(資源)を渡せるようにとの現代の取り組みにピッタリな作品だと思います。