イディッシュ語の民謡「ぼくはすてきなコートをもっていた」を基にした作品。
同様に、違う作家さんが『おじいさんならできる』、『ヨセフのだいじなコート』で描いていますが、
また違った味わいです。
孫娘による、おじいちゃんのエピソード。
おじいちゃんは、成人してすぐアメリカ移民となり、仕立て屋になるのですね。
おばあちゃんとの結婚の時仕立てたのが、最初のコート。
それを大切に着ていましたが、ボロボロになったので上着に仕立て、
またボロボロになったのでベストに、と、
ずっと続くリサイクル!
もちろん、素敵な結末は変わりません。
注目は、時の流れが、この家族の歴史でもあること。
娘の成長、結婚、孫娘の誕生、そして・・・。
詳細は少しずつ違いますが、鮮やかなラストがやはりいいですね。
特に、この作品の語りかけは最高です!!
まさに語りの原点です。
アメリカ移民の生活ぶりもそこここに感じ取れると思います。