絵がとても素敵で思わず手にとってしまいました。
どろぼうらしくない主人公とタイトルに似合わない表紙絵にあれっと思いながら読み進めていくと、盗んだ「芽」を大事に育てているどろぼうのその後の生活にほっと癒されます。そして・・・
5年生の読み聞かせでよんでみました。
まず、「どんなときに泥棒はなくのかな?」と質問してみると、
「刑務所にいれられたとき。」
「宝が手に入らなかったとき。」 などなど。
そして読み始めてみると、最初はふ〜んって感じ。
芽が育つにつれて、子どもたちの表情もリラックスして
ドカーンのあたりでは、もう、皆、どろぼうの感情と一緒になっていて
お話にくぎ付けでした。
最後のシーンの後、裏表紙の絵、絵本の後ろ表紙、そして表紙の絵と
ゆっくり見せたのですが、その後のお話に気付かなかった様子で、
「そのあと、どろぼうはどうなったと思う?」ときいてみて、
もう一度、ゆっくりみせてあげると、
「あっ、芽を植えたんだ!」 そして、裏を見せると
「わぁ〜。」と歓声が。
表紙をみせると、皆の悲しそうな表情もすっかり安心した表情になり、
どろぼうと一緒に、いろんな感情を体験してくれました。
とてもよい絵本だと思います。