5歳の息子と読みました。
見返しの部分(マリーの子どもがマリア。ネズミの子どもがネズネズという部分)も、丁寧に息子に説明してから、読み進めていきました。
マリーがフォークを落とし、ネズミがスプーンを落として、お互いの存在に気付いたところで、息子はドキドキ。
でも。
マリーは「ネズミはばい菌だらけだから近寄ってはいけない」と注意されていて、ネズミは「(マリー達)人間は意地悪だから近寄ってはいけない」と注意されていました。
息子は少ししょんぼりしていました。
次の日。
マリーがわざとフォークを落とし、ネズミもわざとスプーンを落とし、お互いに手を振りました。
息子はホッと安心した顔をしました。
成長したマリーとネズミはお互いに家をでます。
大切なともだちなのに会えなくなってしまいます。
でも、部屋の中を見ると、マリーの部屋にはネズミの写真。ネズミの部屋にはマリーの写真が飾られています。
心が繋がっている友達なんですね。
息子も「いいね〜」と嬉しそうでした。
やがて。
マリーのむすめのマリアと、ネズミのむすめのネズネズが登場します。
息子は「どうなるの?」と目をキラキラ輝かせました。
マリアが本を落とし、ネズネズも本を落とすと、息子の顔がぱあっと明るくなりました。(ふたりが出逢うということが予想できたのでしょうね)
毎晩、わざと本を落として、手を振るマリアとネズネズ。
そのやりとりを微笑ましく見ていた息子。
思い切って、マリアがベッドからおり、ネズネズのいえの中をのぞこうとするシーンで、息子は大興奮。
「そうっと、そうっとね。大丈夫だよ」
と、声をかけていました。
ラストの、「おおきなひそひそごえ」の言葉の使い方が可愛く、私がマリア役、息子がネズネズ役で、何度も真似をしました。
読み終えた後、とても心が温かくなりました。
シモンのおとしものを読んで大好きになったバーバラ・マクリントック。
ないしょのおともだちも素敵でした。
どろんこのおともだちも楽しみにしています。