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人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

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絵本紹介

2025.03.26

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なにごともない毎日がやってくるまでは。『このほしのこども』【NEXTプラチナブック】

絵本ナビがおすすめする「NEXTプラチナブック」(2025年2月選定)から、ご紹介する一冊はこちら!

この世界のあちこちで、あまりにもひどいことばかりが起きている。誰がなぜ、どうして……? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『このほしのこども』。子どもたちがなにごともない毎日を過ごせるようにと願いが込められたこの絵本、どんな内容なのでしょう。

NEXTプラチナブックとは…?

絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。

そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。

なにごともない毎日がやってくるまでは。『このほしのこども』

同じ空の下でつながっている

  • このほしのこども

    みどころ

    この世界のあちこちで、あまりにもひどいことばかりが起きている。誰がなぜこんなことをするの? 何をしたというの?

    家を失い、家族を失い、がれきの中で茫然と立ちすくみ、泣き叫ぶ。私にできることがあるだろうか。

    けれど遠い国の子も、隣にいる子も、私と同じ「この ほしの こどもたち」。同じ空を見あげ、眠れない夜を過ごしている。そうだよ、小さな手を取りあって暗闇をこえていこう。ぼくらが友だちになって、楽しい世界を想像し、歩きだそう。新しい朝のために、好きな場所へ行くために、幸せに生きられる世界をめざして……。

数々の心に残る絵本作品を生み出されてきた吉田尚令さんが、初めて作絵を両方手がけられたのがこの絵本。

「みんな いっしょなら けわしい みちも こわくは ない」

今現在続く悲惨な戦争の状況を憂い、「せめて絵本のなかだけでも子どもたちを楽しい世界へつれていきたい」という強い願いが込められた絵と言葉は、読む人の心を強く揺さぶります。

現状の光景を目の当たりにした後に登場するのは、はっとするような美しい景色に佇む子どもの姿。

限られた場所で生き、明日を夢見ることもできない。それは決してその子たちの決められた運命ではないのです。みんなと同じようにおしゃべりをし、想像を楽しみ、好きな時間を穏やかな表情で過ごす絵本の中の子どもたちを見ながら、私たちが平和を目指すことをあきらめてはいけないのだと、改めて心に誓うのです。

 

編集長のおすすめポイントは……

なにごともない毎日がやってくるまでは

不安や心配ごとで思うように眠れない夜。そんな時に子どもたちの心をほんの少しでも助けてくれるのは、やっぱり想像の力。一つ一つの暗闇に灯りをともし、すいすいと困難をのりこえていく自分の姿を思い浮かべ、大好きなものの事ばかりを考える。なにごともない毎日がやってくるまでは、せめて「このほしのこども」たちみんなに、そんな力が備わっていきますように。願わずにはいられません。

この書籍を作った人

吉田 尚令

吉田 尚令 (よしだひさのり)

1971年、大阪府生まれ。イラストレーター。絵本や書籍の挿画などを手がける。主な絵本に、『希望の牧場』(作:森絵都)、『パパのしごとはわるものです』(作:板橋雅弘)、『悪い本』(すべて岩崎書店)、『はるとあき』(作:斉藤倫 うきまる/ 小学館)、『星につたえて』(文:安東 みきえ/アリス館)、挿画に、「雨ふる本屋」シリーズ(作: 日向理恵子/童心社)などがある。

吉田 尚令 作品一覧

磯崎 園子(いそざき そのこ)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。

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