─── それでは、最後に読者の皆さまへ一言お願いします!
なかがわ:
今回は、初夏から盛夏に向かう、明るい雨の季節が舞台なんです。
雨が降っているところからはじまって、雨上がり、虹、夕暮れ・・・。雨上がりのちょっとひんやりした感じ。時間の経過と光の変化みたいなものを感じてもらえたらなぁ・・・って思います。
コヨセ:
さいごの1ページで「ああ、子ネコは無事にお家に帰ったんだ・・・」という気持ちになってくれると嬉しいです。
そうそう、雨が上がった場面の水たまりに花が映っているの、気づきました?
─── わ!さり気なくて・・・気がつかなかったです。素敵ですね!
コヨセ:
これ、サルスベリなんです。
公園の中でサルスベリの木は1本しかないので、「あ、ここでこびとがレスキューしたんだ」って、10回目くらいに(笑)、分かってくれる子がいたら嬉しいなぁ…。
なかがわ:そういう隠れたみどころを、今回もいっぱい入れたのよね(笑)。
─── それではそれは、読者のみなさんへのクイズにしちゃいましょうか!
─── ありがとうございました!
※実はこの取材が始まる前、絵本ナビオフィスの庭を見るなりなかがわさんが「そうそう、こんな感じ!」とおっしゃったんです。絵本の中と同じ初夏の雨が降っていて、オフィスの庭には雑草が生い茂っていて。
ここに実際に小さなこびとがたくさん現れて、楽しそうに働いていたら・・・想像するだけでワクワクしてきますよね。
〈インタビューを終えて〉

前回の取材から2年という間を全く感じさせない、あっという間の楽しい2時間でした。
今回出題したクイズ以外にも、絵本の中にはコヨセさんからの隠れたみどころが満載です。
是非、すみずみまで味わって、新しい発見をしてみてくださいね。
インタビュー中、しきりに「巨大扇風機、出したかったのよ〜」とおっしゃっていた、なかがわさん。次回作では、きっとその思いを形にしてくれる・・・?ことと思います(笑)。
(編集協力:木村春子)