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きみとぼく(文溪堂)

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しんでくれた

しんでくれた

  • 絵本
作: 谷川 俊太郎
絵: 塚本 やすし
出版社: 佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2014年04月30日
ISBN: 9784333026500

出版社のおすすめ年齢:3歳〜
250×220mm/32ページ

みどころ

「しんでくれた」。このドキッとするタイトルの絵本は、谷川俊太郎さんの詩から生まれた作品です。
うし しんでくれた ぼくのために
そいではんばーぐになった
ありがとう うし
そう、これは死に対してただ悲しんだり切ない気持ちになったりする、という内容のものではありません。
生き物は生き物を食べてなければ生きてはいけない。人間は他の生き物のおかげで生きている。
「いただきます」という感謝の気持ちが生まれる詩なのです。

普段、食事の時間になるとテーブルに並ぶさまざまな料理。
食べればぼくたちは元気になり、成長し、生きる力がわいてきます。
牛だけでなく、豚や鳥、魚もぼくのためにしんでくれているのです。
だからといって、ぼくは彼らのためにしんでやることはできない。
だれもぼくを食べる必要がないから。
だからこそ・・・・。

力強く描かれた生き物たち、美味しそうに描かれたハンバーグ。そして幸せそうな表情のぼく。
知らなければ気がつかなかったかもしれない。でも、やっぱり大切な事実は伝えた方がいいし、子どもたちもこう思うはず。
「ぼくを輝かせてくれてありがとう。そしていただきます。」

シンプルでわかりやすい言葉の中につまった、生きることへのエネルギー。
ぜひ声に出して読んで、その力を感じてみてください。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

しんでくれた

しんでくれた

出版社からの紹介

「うし/しんでくれた/そいではんばーぐになった/ありがとう うし」。谷川俊太郎氏の詩が絵本になりました。心に深くとどく言葉と、力強い絵で「命をいただく」ことの意味を伝えます。声に出して読めば、生きる力が湧く一冊。

ベストレビュー

「食べる」という行為

私たちはたくさんの命をいただいて生きています。
タイトルがストレートなので、少々ドキドキしながら手に取ったのですが、
絵も可愛らしくどぎつくはないことに安心しました。

内容は詩なので、すんなり心に響いてくる気がします。
私は感受性豊かな子供のうちから、この本を知ってほしいと思いました。

「食べる」という行為から生まれる、人間の残酷さ、命の尊さ、生きていくということ、など。
私たちはそうでしか生きていけないのです。
ストレートな表現に過敏になってしまうのは、いろいろな知識を身に着けてしまった大人だから。

この本を通して食事について改めて考える機会をいただきました。
子供たちへの食事のマナーを教えるにもいいのかもしれません。
命をいただくことへの感謝を知れば、自ずと食べ物を大切にしてくれるのではないかな、と思います。
(ちょびこさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子5歳)

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