劇場の舞台のかげでプロンプターの仕事に一生をささげたオフェリアさんは,ふとしたことから影たちをひきつれて巡業に出かけます.なにしろ古今東西の名作のセリフは,お手のもの.幻想的な美しい絵本.
絵本というと幼児向け、と思われがちですが、こちらの絵本は小学校高学年のお子さんも中学高校生もそして大人までもが深い味わいと素敵なイラストに魅了される1冊に思います。
意外と、大人の方が心にくるかも知れません!
舞台において影の立役者だったオフェリアというおばあさん、失業した後は影たちとともに世界中を旅します。
そして最後は光の一座の座長に。
努力は人情は無駄ではないのですね。
しがない現代に、そんな希望を見せてくれる1冊にも思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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