土の村に住むダンゴムシの「ダンゴム」。 村の仲間達と共同で行う「つちづくり」という大切なお仕事があるのもかかわらず、本人はいつも朝寝坊ばかり。文句をいいながら昆虫チャンピオンでのカブトムシの「カブトム」に憧れている毎日。 そんなある日、巨大な飛行機に乗った昆虫チャンピオンのカブトムが、土の村へやってきたのです。 ところが、横暴なカブトムは、当然「今日からこの村の土は全部オレさまのものにする!」というではありませんか。ダンゴムのお父さんが反発すると、なんとツノを振り回し竜巻をおこしてみんなを飛ばしてしまったのです。 そしてダンゴムは村から遠く離れた山のほうに飛ばされて、虫の中でも最強の虫の達人に出会い、カブトムを倒すべく強くなるために修行を始めるのですが・・・。
登場する虫たちはみな身近な昆虫です。ダンゴムをはじめ、仲間のミミズの「ミミズン」、ワラジムシの「ワラジム」、ヤスデの「ヤスデン」など、みなロボットみたいにデザインされていてとってもカッコよくて可愛らしいのです。絵本にはダンゴムとカブトムのとんとん相撲もついています。 身近で目立たない昆虫たちがヒーローになっちゃう、虫やメカ好きな男の子におすすめの絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
土の村でくらす、ダンゴムシの少年ダンゴムのお話です。 ある日、土の村に昆虫チャンピオンのカブトムシのカブトムがやってきます。カブトムはダンゴムのあこがれの虫でした。しかし、カブトムは村で横暴をはたらきます。気弱なダンゴムでしたが、クマムシのクマムー師匠のもとで修行をし、「くるりん玉」を手に入れて、カブトムに立ち向かいます!
メカっぽくなった昆虫たちのお話。
ミミズやダンゴムシ、クマムシやササラダニなど土の中の分解者たちがメインになっています。
それぞれの昆虫の特徴をおさえながら、土の中の食物連鎖を感じ取れたのが個人的におもしろかったです。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子7歳)
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