|

ラズィアは、村に新しく建設された女の子のための学校に通いたくて、おじいちゃんやお母さんに頼みますが...。少女たちのために実際に学校を建てた女性のノンフィクション絵本。

アフガニスタン戦争のあおりで、教育の場を失った子どもたち。
タリバンの政策のために、極端に差別化された女性たち。
歴史事実に立ち向かった実在女性の物語です。
アメリカ在住のラズィアが、故国のアフガニスタンに帰国し、女性のための学校をつくる。
それは平和のためだけではなく、自由と平等のためだったように思います。
はじめはタイトルのラズィアは、学校に行きたい主人公ラズィアのことかと思いましたが、後から本人が出てきました。
でも、学校に行きたいと願う少女のラズィアは学校を作ったラズィアの分身かもしれません。
巧みな物語構成だと思います。
そして、キルトと絵を組み合わせた不思議な絵が印象的。
何のために学校に行くのか、子どもたちに今一度自問してもらいたいと思いました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|