本の中で海中散歩?! 泳ぐウミガメを追えばクラゲがふわり、迫力満点のサメにガブリ! 大人気!動くしかけ絵本シリーズ、第二弾は海の世界『オーシャン』。
「地球のおよそ4分の3をおおう海。母なる海にはかぞえきれないほどの生物がくらしています。なじみのある魚でさえ、海の中で泳ぐすがたは、わたしたちに不思議な感動をあたえてくれます。神秘にみちた海の世界をみなさんにつたえたいーそんなおもいで、わたしはこの『オーシャン』という本をつくりました。」作者であるダン・ケイネンさんの言葉です。
表紙をめくれば、そこは瞬く間に海の世界。ゆらぐ水の中でヒレを動かしながら、こちらを見ているコショウダイ。英語名でSweetLipsという愛称の由来どおり自慢のクチビルで縄張りを守るためキスで威嚇します。深海3キロをこえる暗闇の中で、頭についた大きなヒレを羽ばたく鳥のように動かし、水かきのある8本の触腕をマントのようにはためかせて移動する深海生物のオオクラゲタコ。その可愛らしい動きに別名「ダンボ」とも呼ばれています。そのほか海の生物ではお馴染みのサメやカメの実態から、オスが子育てするタツノオトシゴ、アンコウの生殖の不思議など、絵本の中で優雅に時にせわしく動く生き物たちが、わたしたちの知らないもう一つの違う表情を見せてくれるのです。
このしかけ絵本の巻頭ページは、『サファリ』と同様に、ダイバーでもあるキャロル・カウフマンさんが体験したカリブ海の宝石、サンゴ礁のベリーズバリアリーフでの魚たちのユニークな暮らしぶりだけではなく、環境破壊や人間の乱獲により引き起こされた生態系の破壊など、胸が痛む事実も記されています。また、果敢にも潜水艦に乗り込み、水深2.7キロメートル5日間にわたる深海の旅の手記でも、過酷な環境下で進化し続けている生命のたくましさを知ることができます。
映像のように生き生きと写真が動き出す最新の『Photicular』技術のおかげで、幸運にも、わたし達は絵本の中で生きている海洋生物と出会えるようになりました。海の恵みに生かされている地球人として子どもたちにも知ってほしい大切なメッセージもたくさんつまっている絵本です。 机の上にある揺らぐ神秘に満ちた海の世界。水中の中では魚たちがダンスして待っています。 さあ、手にとって「オーシャン」へとびこもう!
(富田直美 絵本ナビ編集部)
本をひらくと生き物たちが動き出す、新感覚えほん『サファリ』 の第2弾は、8種類の海の生き物。 深海の海底ちかくで、ふわりふわりただようタコ。 不思議なみりょくがいっぱいつまった タツノオトシゴ。 危険をくぐりぬければ、80年以上生きる ウミガメ。 神秘にみちた海の世界へとびこもう。
同じシリーズの「サファリ」を見た後だったので、この本のすごさはわかっていたつもりで、開きました。
それでも、想像以上なんです。
目の前に、水槽があるようですね。
本当にリアルだと思います。
体験できる絵本、と思いました。 (なしなしなしさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳)
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