小学校1年生の生活は、初めてのことや慣れないことがたくさん。 そんな小さな不安や葛藤を優しく描き出すシリーズ「いちねんせいの1年間」。 どうやら今日は参観日のようです。
1年生のあすかにとっては初めての参観日、教室ではみんながソワソワして後ろを向いています。 授業が始まると、はなちゃんのお母さん、はるとくんのお父さん。 みきちゃんのお母さんとおばあちゃんも来ています。 だけど、あすかのお父さんがまだ来ません。 期待と不安で何度も振り返ってしまい、授業になかなか集中できません。
「さんかんに いく ことが できるか どうかは、わからない」 お父さんはそう言っていたけど・・・。
工作の授業がはじまったその時。 (おとうさんだ!) お父さんは、あすかを見つけると、両手で大きな丸をつくって見せてくれます。 (あっ!)
あすかのお父さんは、一体何を伝えているのでしょう。 あすかも、お父さんも、先生まで何だかとって嬉しそうな顔をしていますよ。 大きな不安の後にやってきた、とびっきりのサプライズ! きっと一生忘れられない授業参観日になるのでしょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
今日は初めての参観日。授業が始まったのに、なかなかお父さんが来てくれません。期待と不安で、何度も教室の後ろを振り返ると……。
新一年生の娘に読みました。
一年生って本当にかわいいですよね。
参観日にみんなでそわそわして後ろを向いて、自分のお父さん、お母さんを探す、自分もやっていたような気がします。
娘の参観日はまだですが、どんな様子なんだろう、そんなことを考えながら読みました。
ただ、このお話では、なかなかお父さんもお母さんも来てくれません。
女の子がしょんぼりしているところへ、お父さんが登場し、何やらメモを見せます。
そのあと、おめでとう!!とクラス中から祝福される女の子。
とても素敵なお話なのですが、タイトルを見た瞬間、おめでとうの意味が予想できてしまったのが、やや残念でした。
くすのきさんは、小学校の先生のご経験がある方なので、学校が舞台の話が多く、よく読ませて頂いています。
子供たちに学校に良いイメージを与えてくれる素敵な作品ばかりでよく読み聞かせをしていますが、どれも綺麗にまとまりすぎているところにわたしとしてはやや面白みに欠けるかなとも感じています。
もう少し踏み込んだ物語も読んでみたいなと思っています。 (tori.madamさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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