あるところに、ものすごく長い「ちょんまげ」の殿さまとものすごく長い「おひげ」をはやした王さまがいました。
ふたりともお互いの存在を知ることなく、「ほっほっほっ。」「ふぁ ふぉ ふぉっ。」とそれぞれ自分の「ちょんまげ」と「おひげ」が一番だと自慢していたのですが、それが一転する事件が起きるのです! 何が起きたかって?
ふたりが住んでいるそれぞれのお城のちょうど真ん中あたりに、いきつけの「とこやのトレンディ」があるのです。とうとう、その二人が床屋ではちあわせしたもんだから、さぁ大変!
世にも奇妙な東洋meets西洋、ちょんまげvsおひげの自慢バトルが炸裂します。負けず嫌いの殿さまと王さまが張り合うそれぞれの「ちょんまげ」「おひげ」自慢がおバカで、キュートで面白いのです。過激さを増すバトルは、最後にありえないことまで自慢しだして、気づくとふたりの自慢の「ちょんまげ」と「おひげ」がえらいことになっちゃいます。笑いがとまらない、ユーモラスな設定の絵本でいつも驚かせてくれる「いちごパフェエレベーター」「ハンバーガーバス」の石崎なおこさん。今回もこんな対決、どうやって思いついたのでしょう!楽しくなっちゃいます。
白熱の対決バトルシーンは、読み聞かせで盛り上がりそうですね。 子どもたちの反応が楽しみです。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ちょんまげ自慢の殿様と、おひげ自慢の王様が、ある日、床屋でばったり会っちゃったから、さあ大変! 2人のくらべっこは、だんだんエスカレートして…? マジメで必死な大バトル! 読み聞かせにもぴったりな、熱闘ほのぼのユーモア絵本。
他にないユーモアあふれる絵本ですね。
最後のオチがイマイチですが、王様と殿様が自慢のしあいっこしている場面はオモシロイ。息子は王様がシャンプーをキャッチしているところと殿様のちょんまげに鳥が止まっているところが好きだったようです。
また髪とおひげが伸びたら今度は二人で野球をしているかもしれませんね。 (クロコロケロさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子1歳)
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