わいわいがやがや騒がしいので、ぼくは森へ見に行きました。 すると動物達がぼくを待っていて、みんなが自分の得意なことをやって誰が一番いいか腕比べをしようと会議を開いていたというのです。 みんな地面にすわり、ひとりずつ、自分の得意なことをします。 キリンは首を大きくのばしてみせ、ライオンはものすごい声で吠える・・・ 動物達が次々に得意なことを披露します。 ぼくは子どもの象の真似をして、さかだちをしてはなでピーナッツをつまもうとしましたが、おかしくなって笑ってしまいました。 するとみんなは、森の動物達は誰も笑えないから、これがいちばんいいと言いました。 その後みんなでおそくなるまで行進をして・・・どこからかお父さんの呼ぶ声がして・・・動物達はいなくなってしまいました。 ぼくは森の動物達の話をし、おとうさんと手をつないでうちへ帰りました。
「もりのなか」の続編です。 「もりのなか」と同じように、ぼくはぼうしをかぶり、ラッパを持って森へ行き、動物達と遊びます。 「もりのなか」の謎めいた印象はこの作品には少なく、大人にも受け入れやすいのではないでしょうか。 やはりお父さんの声で動物達はいなくなり、お父さんは息子の話すファンタジーを自然に受け止め、手をつないでうちに帰ります。 「おとうさんだって、ほかになにもできなくてもいいから、おまえのようにわらってみたいよ」というお父さんの言葉が心に残ります。 読んだ後にしっかりと心に残る作品です。
ぼくが森へいくと、動物たちがあつまって、自分の得意なことをして腕くらべをしようとしていました。そこで、ぼくも仲間に加わって……。楽しいファンタジーの世界が広がります。
「もりのなか」の続編の絵本です。もりのなかから「わいわい がやがや」と騒がしい音が聞こえてきたので、どうしたんだろうって見に行った「ぼく」。すると、もりのなかでは動物たちが、ぼくを待っていたんです。ぞうやキリン、ライオンやくまや他の動物たちと、みんなで「得意なことくらべ」をすることになって・・・。白と黒だけで描かれる不思議な空間ですが、子供には感じるものがあるようです。これを読まれる前に「もりのなか」を先に読まれることをお奨めします。 (かあぴいさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子9歳)
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