子供の頃、こんな絵本が読みたかった 人気絵本作家ジョン・クラッセンと翻訳家の柴田元幸が手がけた傑作絵本
過ぎていく時間の愛おしさ、自然の圧倒的な不思議さと力強さを描いた絵本。 絵を手がけたのは、『どこいったん』『くらやみ こわいよ』など世界各国で人気の絵本作家ジョン・クラッセン。作者はアメリカを代表する詩人、テッド・クーザー。翻訳はポール・オースターやスティーヴン・ミルハウザーらの翻訳家で、文芸誌MONKEYの責任編集を務める柴田元幸です。一軒の家と木々、かつてそこに暮らしていた人々をめぐる、シンプルで味わい深い作品。
これは絵本であって、絵があって言葉があるのだから、もちろんその絵や言葉が魅力的なことは言うまでもない。林は静かに美しいし、黙々と働く父の姿もひそやかな尊厳に貫かれ、人と自然の交わりを語る言葉も凛として心にしみる。だが、この絵本は、それに劣らず、描かれていないこと、書かれていないことによっても人を惹きつける。ー柴田元幸
夢のような話を想像していただけに、うら寂しい現実感に少し気持ちが沈みました。
高齢者が増えていく私の家の近辺にも、人が住まなくなった空き家がチラホラあることを知っています。
新しい住人が家を建て替えたり、手入れをしなければ、庭木や草がのび放題になっています。
さすがに家が持ち上がっている家は見たことがないのですが、いく十年間か過ぎていくと、この絵本のようになるのかと想像すると、自然のたくましさと人間の儚さを感じます。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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