今にも沈みそうな紙の船でただよう主人公。湖面に浮く灰色の枯れ葉の中に、赤い葉っぱが1枚。こうして始まるショーン・タンのストーリー。そして、どのページにも、この赤い葉っぱがそっと描かれています。翻訳は、早見優。繊細な感覚でショーン・タンの世界を日本語にしました。原文と照らし合わせて、味わってください。この絵本は、きっとあなたに、感動と勇気を与え、希望への窓となってくれるでしょう。
ショーン・タンは画力がすごく高い作家だと思います。
この描かれている世界観は(画力も含め)読み手が圧倒される感じです。
ただ、天才肌の方の作品って、すごすぎて普通の感覚の人にはついていけない雰囲気を醸し出している気もします。
そして、主人公の女の子がすごく鬱々とした日々を送ってる感が正直いやでした。
最後の最後に明るい希望みたいなものが描かれていてとてもホッとしました。
どちらかというと、ストーリーではなく、絵を見て楽しむ作品ではないかと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子13歳)
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