小学2年生のつくしちゃんは、「魔女」の家のわきをとおらないとおうちに帰れません。そのおうちの垣根のすきまからのぞくと、見たことのない草がはえているお庭と、青い三角形の帽子をかぶったような白いおうちが見えます。 そこに住んでいたのは、すぎなさんというおばあさんでした。すぎなさんが庭で育てているのは、シソ、アロエ、ドクダミ草、サンショウにバジル、月桂樹にトウガラシ……。垣根に〈毒がある草もあります〉なんて注意書きをはるから、魔女だなんて誤解されてしまうのです。 ひとりぐらしで、あまり人とお話することのないすぎなさんは、垣根のすきまからのぞいたモスグリーンのお目目の女の子が、とっても気になるようになりました。すると、なわとびを忘れたことに気づいたつくしちゃんが、すぎなさんのおうちにやってきて……。
小学2年生のつくしちゃんと、おばあさんのすぎなさん。年の離れたふたりが、それぞれの目線で、交互に物語をリレーしていきます。赤ん坊もお年寄りも、外国の人たちも、みーんな手を伸ばせば届くところにいるんです。 すぎなさんのお庭でとれたハーブや植物でつくったお料理が、とてもおいしそう!
我が家の小学4年生の娘が取り組んでいる某通信教育の読書案内に紹介されていた1冊です。
主人公のつくしちゃんは小学2年生なので、そのくらいの年齢のお子さんでも読めそうにも思いました。
二人の関係も何だかとっての素敵です。
お庭で取れたハーブや野菜を使ってのお料理たち、そういう日常にほっこりとします。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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