この絵本のキーワードは、タイトルのとおり「泳ぎ続けること」。 海では(人生では)さまざまな状況に遭遇するが、決してあきらめず泳ぎ(歩み)続けること――というのは、ドリーの両親の教えでした。 実はこのキーワード、前作「ファインディング・ニモ」にも何度か登場していて、困難な状況に陥ったとき、ドリーがこのキーワードを何気なく歌っていることにお気づきでしょうか。忘れん坊のドリーですが、幼いころ両親に教えられた大事なことはいつも頭の片隅にあって忘れていなかった、という物語の陰の柱が、この絵本のテーマとして描かれています。
文章は、歌人の俵万智さん。心に染み入るようなことばのひとつひとつが、グレース・リーさんの美しいイラストと一体化して、思わず「じん」ときます。
(C)Disney/Pixar
大人の私が読んでも心に響く絵本でした。
私は「泳ぎつづけてごらん」というところを「生きつづけてごらん」と心の中で置き換えて読みました。
何か苦悩することにぶち当たった時,こういう考えはすごく救いになると思いました。
子供にも大人にも響く素敵な絵本に思います!
淡い色彩の優しいタッチのイラストもまたよかったです。 (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子6歳)
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