子どもたちの身近にあるさまざまなものが、突然“おやすみがほしい”と言い出す「わがままおやすみ」シリーズ。今回夏休みが欲しいと言い出したのは、夏にこそお休みされるとちょっと困ってしまうアレ…なんです。
一番はじめに発見したのは、おとうちゃん。夏のある日曜日に昼間からビールを飲もうとして、「あれっ?ビール ひえてないぞ」とびっくり。さらに、アイスも溶けてアイスじるに。おかしいと思ったおとうちゃんがれいぞうこの後ろをなでたり、さすったりしていると…。 「うひゃひゃひゃ。あひゃひゃひゃ。ちょっとさわらんといて。くすぐったい」 そう叫んだのは、いつの間にか、目と鼻とでっかい口ができているれいぞうこ。れいぞうこは「わたしも なつやすみをもらって、いっかいプールへ いってみたい」と言うのです。あぜんとするおかあちゃんとぼく、けんいちを前に、「ええやんけ」とすぐに返事したおとうちゃん。ついにプールへ行けることになり、早速プールに着いたれいぞうこは、気持ち良さそうに泳ぎはじめます。あれ?けれどもけんいちは入らず見ているだけ。いったいどうしたのでしょう?そこに学校のいじめっこが、やってきて…?!
夏が来ると、さらに子どもたちに大人気の『れいぞうこのなつやすみ』。村上しいこさんによるテンポ良い関西弁で繰り広げられるユーモラスなストーリーと、長谷川義史さんの豪快で楽しいイラストの面白さもさながら、この本を見るとなんだか涼しくなる気がするのも人気の秘密でしょうか。またいかにも夏休み!という楽しさが伝わってくる表紙もついつい手にとりたくなってしまう秘密があるのかもしれませんね。小学1年生から読めるとにかく楽しい幼年童話。つぎつぎに起こる予想を超えた展開に、突っ込みながらどんどんついていって下さいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
ある日曜日、れいぞうこが壊れてしまった。お父ちゃんはれいぞうこのビールが冷えていないと大騒ぎ。ぼくが駆けつけると、アイスは溶けてアイス汁に変わっていた。れいぞうこに変なものを入れたからだとお父ちゃんとお母ちゃんが言い争ってる。お父ちゃんが、れいぞうこを点検していると、突然れいぞうこに目と鼻と口ができて、しゃべりだした。そして夏休みをもらってプールに行きたいと言い出したから驚いた。ぼくとお父ちゃんとお母ちゃんは、仕方なくプールに連れて行くことにした。しかも、水着まで着たいというから、世話がかかる。
ようやくプールに着いたけど、実はぼく泳げない。プールにはいじめっこが来ていて、ぼくはプールに落とされた。れいぞうこに助けを求めても、れいぞうこはいじめっこを追いかけてばかり。そして、れいぞうこは何と、いじめっこを食べてしまった!
関西弁の小気味よい文章と大胆で愉快なイラストが笑える幼年童話。
小学校の読み聞かせボランティアで、読ませていただきました。
そのときの反応といったら・・・
今までに経験した事の無いほど、子どもたちは真剣に聞いてくれました。(視線が痛くて、照れるほどです( ̄ー ̄)ニヤリッ)
中間休みという限られた時間内での読み聞かせの為( ̄Д ̄;;
かなりの速度で、読ませていただきましたが
「もう一回読んでぇ!!」「面白かったぁ!!」「見せて、見せて!!」etc.
読みがいのある本でした。
読み聞かせにはちょっと小さくて向いていないかな?とも思いましたが、読ませていただくと2、30人くらいなら大丈夫だと思います。
今回は1、2年生に読ませていただきましたが、年齢的には適していたと思います。
皆さんも是非読んであげてくださいね^^ (きぃけさん 40代・ママ 男の子15歳、男の子13歳、女の子11歳、男の子9歳)
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