
「きみがいくら年をとろうと老けたって言われようと、ぼくにとってはいつまでも、いつでも“ぼくのスミレちゃん”だよ」。そんな老夫婦のそれぞれのこころの中に、やさしい思い出があふれてくる…。

年老いた夫婦の、お互いから相手を見る距離感のある思いやりを感じました。
どこか覚めた目で、どこか狡猾な目で、互いに昔のあこがれの君を思い出すのは、ある意味老いの真実なのでしょうね。
象徴的に介在する馬が印象的です。
宇野亜喜良さんの絵が、老夫婦の愛情を瑞々しく描いていて、長い年月のしがらみから二人を解放していると思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|