額に鹿の角があり、すさまじい神通力をもつ一角仙人が、雨をつかさどる龍神を岩屋に封じこめてしまいます。 雨が降らず、大干ばつになったハラナ国の王様は、美しい聡明なセンダ夫人に仙人の神通力を解く役割を 申しつけます。山深くにわけ入り、ようやく仙境にたどりついたセンダ夫人は…。
美しく聡明なセンダ夫人が、一角仙人を「なんて澄みきった声でしょう」と、対決しなければならない相手であることも忘れ、うっとりと惹かれるように仙人の庵に近づいて行ったことと、仙人から去るときに、センダ夫人は、心を痛めながらも、国の人々のためなのだと、思い切るようにその場を去って行ったのがよかったです。
一角仙人も初めて触れる女人の心遣い、人の情けに接して心の内から喜びがあふれ出すことが出来てよかったと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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