ぼくのとなりの席に転校生がやってきた。算数とシュークリームが好きなしらとりくん。背がひょろっとしていて色白だ。ぼくとぜんぜんちがう。放課後、野球をやろうとさそうと、公園までついてくるけれどいいわけをして帰ってしまう……。転校生のしらとりくんのことが気になる主人公が、自分とのちがいを見つけ、友だちになっていくまでを、主人公の目線で描いたお話。歌人の枡野浩一が自身の幼少期をもとにした自伝的児童小説。
タイトルと、にひかれ、手に取りました。
ちょっと個性的な転校生しらとりくんと、ひょんなことから仲良くなったぼくの、友情物語です。
転校早々の自己紹介で「算数とシュークリームが好きです」といった、しらとりくんのセンスが素敵でした。
児童書ではありますが、大人が読んでも、昔を思い出したりできて楽しいと思います。程よい距離感の二人が、とても好感が持てました。
同じ作者さんの作品『みんなふつうで、みんなへん。』も面白かったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子11歳)
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