4年生のサトシとトオルが川でマネキンの首を拾うところから始まります。4年生の男子って危険より好奇心が勝っていて、なんでもやってから考えるから…。 その後考えたことも、「担任の先生に見せたらキャー!≠チて言うぜ!」ってコト。(同い年の女子は絶対にやりません。) このお話は、岡山の小学校で本当に起きた事をもとにしています。 そのキャー!≠チて驚かされた担任の安光先生は、その後クラスの一人一人の意見を尊重して(ここが素晴らしい)このマネキンをクラスの一員にします。 クラスのみんなが何か大事な事を学んでくれる、と思って。 1つの物語としても十分楽しめますが、リアルな子供たちの言葉と行動はどこを切り取っても面白い。 武田美保さんの絵がこの話にはピッタリ。 中高学年におすすめです。
(山田裕子 小学校司書)
川でマネキンの頭部を拾ったサトシとトオル。先生をびっくりさせてやろうと、よく日、学校に持っていきました。その後、ふたりはマネキンを教室に。みんなは、きゃあ〜と大さわぎ! でもしばらくたって、だれもが考えはじめます。このマネキンはどうしたらいいんだろう? いたずらざかりのサトシとトオル、いつもひとりで、だれともしゃべらない岡みほこ、岡みほこをからかう重田など、どこにもいるような、四年二組安光学級のこどもたちが、真剣に向き合い、考え、成長していきます。 岡山の小学校で起こった、実際の出来事をもとにしています。
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