母子家庭で育つ中学3年生の麻美は、「一番ボロい」といわれる市営住宅に住んでいる。家はゴミ屋敷。この春から心療内科に通う母は、一日中、なにもしないでただ寝ているだけ。食事は給食が頼りなのに、そんな現状を先生は知りもしない。 夏休みに入って、夜の仲間が、万引き、出会い系とつぎつぎに非行に手を染めていくなか、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで、学習支援塾『まなび〜』に出会う。 『まなび〜』が与えてくれたのは、おいしいごはんと、頼りになる大人だった。
そっか〜こういう環境下で生きている子供達もいるのかも。
衝撃と社会問題を考えさせられる1冊に思いました。
片親の上、お母さんが心療内科に通う状態。
貧困。
ただでさえ悩み多き15歳という多感な年にこの環境は、読み手も切なくなります。
友達を選ぶことも大切だけど、それを教えてくれる人もいなかったのでしょう。
温かい社会の手は大切だと改めて思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
|