日本での展覧会に20万人以上を集めたメアリー・ブレア.ディズニーの「イッツ・ア・スモール・ワールド」、「ふしぎの国のアリス」、シンデレラ、ピーター・パンなどのコンセプトデザインを創り上げたことだけでなく、彼女の作品そのものがいま再評価されている。彼女自身、第二次大戦後の米国で、妻、母、アーティストとして生きぬいた。アカデミー・アニメ監督が綴る評伝の決定版。(カラー版)
■「序文」より)
メアリーの描きだす世界はその後も――『南部の唄』から「イッツ・ア・スモールワールド」まで――ありとあらゆるディズニー作品に影響を与えつづけた。それはまるで、ディズニー・スタジオの歩む道に立つ100本の道しるべのようだ.メアリーは次々に作品を生み出していった.彼女の創作活動は,わたしのもっとも幸福な思い出の大切な部分を占めている。 メアリー・ブレアは、ディズニー・スタジオのアートとアニメーションの歴史において唯一無二の存在だった。わがディズニーのアートにも伝統にも、彼女は消え去ることのない、実に多彩な足跡を残していった。わたしは、彼女の存在が永遠に人々の記憶にとどまりつづけるように祈り、この本がその役割を果たしてくれるだろうことを信じている。 ロイ・E.ディズニー
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