『ふたりママの家で』は、ふたりの母親と子どもたちの何気ない日常を描いた絵本です。語り手は、母親たちのもとへ一番初めに養子としてやってきた、長女の「わたし」。「わたし」の視点から、同じく養子として迎えられた弟ウィル・妹ミリーとともに、愛情たっぷりに育てられる日々が描かれます。
「ふたりママ」のミーマとマーミーは、正反対の性格ながらも息ぴったりで、楽しいことを次から次へと思いつくお母さんたち。ふたりの手にかかれば、ハロウィーンの手作り衣装だって、家族の食事会だって、野外パーティの企画だってお手のもの!そんな明るいふたりがいとなむ一家の日常は笑い声にあふれ、地域にしっかり溶け込み、親戚やご近所さんたちからも愛されています。しかし、ひとりだけ、一家に鋭い視線を向ける人が…?
お父さんと、お母さんと、その間に生まれた子ども。そんな「典型的な家族」ではないかもしれません。しかし、ふたりママ一家は、確かに存在し、毎日を生きています。地域に根ざす生活者として、軽やかに、しなやかに、力強く日々を送る、とある家族のあたたかな物語です。
2009年 コーポラティブチルドレンズブックセンター(CCBC) LGBTQ Lives in Selected Children’s and Young Adult Books (児童・ヤングアダルト図書選書リスト LGBTQ部門)
2010年 全米社会科協議会(National Council for the Social Studies) Notable Social Studies Trade Books for Young People (若者のための注目すべき社会科一般書リスト)
2010年 アメリカ図書館協会(American Library Association) レインボーブックリスト
私はこの本を読ませて頂いて、感動しました。これは何よりもホットな気持ちにさせてくれます。私はこの本を読みながら、このような家族のかたちもしっかりと受け入れたいと思いました。ふたりのママさんは素晴らしいと思います。この本はまた読みたくなりました。最高です! (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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