『じゅげむ』(クレヨンハウス)などで人気の川端誠さんが、画風を変えてあらたな落語絵本シリーズに挑戦! 1作目は『てんしき』です。さて、てんしきって何でしょう?
お腹の具合がわるくて医者にみてもらった、お寺の和尚さん。 医者に「てんしきはありますかな」と聞かれますが、何のことだかわかりません。 つい知ったかぶりをして「てんしきはありません」と答えてしまいます。 さあ、気になった和尚さんは、小坊主の珍念さんを呼び、「てんしきをかりてきなさい」と言いつけます。 何だかわからないものを、かりてこい、と言われて困ってしまった珍念さん。 花屋や石屋のおやじさんに、「てんしきあったら、かしてください」と言いにいきますが……。
てんしきって、床の間に飾っておくもの? みそ汁に入れて食べるもの? いやいや、実はそんなものじゃないんです!(笑)
「知らない」と言えない大人たちと無邪気な珍念さん、医者との間に繰り広げられる、へんてこなやりとりといったら。 落語好きには有名な「てんしき」ですが、川端誠さんの絵本技術によって、このたび初めて1冊の絵本になりました! 最後のオチには、大人も子どもも笑っちゃいますよ。
日本語の楽しさや、つい知ったかぶりをしてしまう人間の妙味が、存分に伝わってくる落語絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
子どもは、しらないことばかりです。 だからしらなくても、すこしもはずかしいとはおもいませんが、 大人になると、しらないことが、はずかしいことになるのです。 ですから、しったかぶりをしたり、てきとうなことをいってごまかしたり…。
ある日、「てんしきはあるか?」と医者にたずねられた和尚。 一体何のことやら、さっぱり分からない。 それでも和尚は「ありません」と答え……
思わず知っているふりをしてしまった和尚に、いたずら好きな小坊主がとった行動とは? 知ったかぶりから生まれる悲劇の喜劇。
子供なら大好き!!
おならが出てくるお話です。
「てんしき」がわからない和尚さんが
知ったかぶりをしたことを
小僧さんが、いたずらごころでひっかけた言葉が
思わむ形で、小気味いいオチになります。
あぁー、言葉って面白いなぁ
これこそ落語っていうような
テンポのいいお話です。 (やこちんさん 50代・ママ 女の子15歳)
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