「あらま」「あらま」と何にでも反応する、ことばがだいすきな「アラマせんせい」。 ご主人のげんごろうさんと一緒に、ことばあそびの旅に出ます。
本の中には3つのゆかいなおはなしが。 ひとつ目のおはなし「かばがおこった」では、アラマさんの軽快な呪文で、ことばのごみが大変身。 ことばの中にかくれんぼしている別のことばを探します。
2つ目の「げんごろうをさがせ」では、「げんごろう」にたどり着くまでのしりとりで遊びます。
3つ目の「あいうえおがすき」では、あいうえおを織り込みながらの夫婦喧嘩。 でも結局、「ぼくはあいうえおがすきです、あいうえおの”あ”はアラマの”あ”だから!」 「わたしはがぎぐげごがすきよ、がぎぐげごの”げ”はげんごろうの”げ”だもの」とラブラブな2人です。
おはなしの他にも、「はやくちことば」や「なぞなぞ」、「きりなしうた」や「つみあげうた」など、楽しいことばあそびや詩が盛り沢山です。
イラストを担当しているのは、『赤ちゃんのための色えほん』などたくさんの絵本を手掛けている、イラストレーターの桑原伸之さん。 ユーモアたっぷりのイラストで、大人も楽しく読むことができます。 谷川俊太郎さんもあとがきで「見るたびに顔の筋肉が緩んでしまいます」と絶賛しています。
読んで、耳で聞いて、声に出して。 アラマせんせいとげんごろうさんと一緒に、子どもも大人も目一杯、ことばや詩を楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)
アラマせんせいは、ことばが大好き。
世界中のこどもたちをことばでつなごうと、古いかばんにことばあそびをつめて、夫のげんごろうといっしょに、世界中を旅しています。
そんなアラマせんせいとげんごろうの、ゆかいなことばあそびのおはなし3話を中心に、なぞなぞに早口などの身近なことばあそび、つみあげうた・きりなしうたなどのことばあそび詩、ことばあそびの歌を1冊にしました。
読んで、耳で聞いて、声に出して、心と体で楽しむことばあそび。
谷川俊太郎のゆたかなことばと、桑原伸之のシンプルで想像を刺激する絵が、子どもたちのことばの感性を引き出してくれる絵本です。
いろいろな言葉遊びをしながら、言葉と親しくなっていく本です。
アラマ先生とげんごろうさんの、微笑ましいカップルが旅の進行役。
この本から、いろいろに言葉遊びを発展させて行けそうで、とても楽しく読みました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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