『しゅばばばばばば びじゅつかん』につづく、ボンとハレトモのぼうけんシリーズ第2弾!
仲良し2人組、おもしろそうなことが大好きなボンとハレトモが、台所で何やら料理をしています。 ボンが両手に持つのは大きな鍋。 まな板の上には玉ねぎと、まわりにじゃがいもと人参が転がっていて……。 ハレトモは瓶を持っています。 その中身は……「カレー粉」!? 「ふしぎだ。この ちゃいろい こな。ねえ ボン。カレーこって なにで できてるの?」
この疑問、きっと子どもは持ったことがあるはず。 いったい中身はどうなっているのか。くわしい正体を知るために、2人はスパイス屋さんに行くことに! ものすごい量のスパイスにびっくり、わくわく。 スパイスの山をのぞきこんだとたん、「は、は、は〜っく…… しゅばばばばばば!」 大きなくしゃみと同時に、ふわっと体が浮いて……さあどんな冒険がはじまるのでしょう?
おや? ここはどこ? スパイス屋にいたはずの2人は、いつのまにか列車の中。 車両のレストランでくつろいでいるのは、クミンだんしゃくに、カルダモンふじん。 どうやらスパイスだけが乗れる「スパイスれっしゃ」にまぎれこんでしまったみたいなのですが……!?
見開きいっぱいに描かれた「スパイスれっしゃ」の断面図が魅力的! カラフルでごちゃまぜで、旅を満喫する乗客たちがおもしろいのです。 じつは後ろ見開きに「スパイス図鑑」が載っているので、見くらべて答え合わせをするのも楽しそう。 どのスパイスがどこにいるのか探してみてくださいね。
さあ、列車はたくさんのスパイスを乗せて走ります。 終着駅はもちろん……!?
最後まで読めば、タイトルの「ミンナデタベルモン」の意味がわかりますよ。 ちょっぴり新しい知識に出会えるわくわく感(しかも楽譜付き)。 へんてこな冒険への合い言葉「しゅばばばばばば!」 子どもが心ひかれる、いろいろなおもしろさが詰まった絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
スパイス屋でスパイスをのぞき込んでいるうちに、2人は不思議な世界へ入り込んでしまいました。そこは、スパイスだけが乗ることの出来るスパイス列車の中。おいしさの秘密を知りたい2人の冒険が始まります。さまざまなスパイスと出会い、ようやく終点に着いた2人は、スパイスたちと一緒にカレーライスを食べます。そのおいしいこと。2人は、自分たちもスパイスであることに気づきます。そのスパイスの名は…。
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