
「対数」は,大きな数を簡単にあらわす「指数」と表裏一体の,数学の便利な"道具"です。対数は,計算を簡略化する道具として16世紀に誕生し,計算機のない時代,自然科学の発達のいしずえとなりました。そして今日では,対数は単なる計算の道具としてだけでなく,現代科学のさまざまな場面で登場し,世の中を支えています。 ベクトルは,「大きさと向きをもつ量」をあらわす概念です。風や物の運動速度,力,電流など,ベクトルであらわせるものは非常にたくさんあるため,ベクトルも数学や科学で大いに役立てられています。 本書では,対数とベクトルを豊富な実例で基礎からわかりやすく解説し,どのように科学に役立てられているのかをみていきます。ぜひ,ご一読ください。
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