|
ある日お母さんといっしょにスーパーに行った女の子は,冷凍庫の中に小さなお人形を見つけました.寒そうでさびしそうに見えるそのお人形のために,女の子はちっちゃなぼうしとオーバーを作って届けました.
ちいさなお人形のお話し。
持ち主の女の子は、お人形を気に入っていませんでした。
ですから無くなったことにも気付かず、探すこともしません。
スーパーマーケットの冷凍庫に落ちた、ちいさなお人形。
誰にも知られず、ひとりぼっちになってしまいました。
ある日、小さな女の子がお人形を発見します。
しかし「お店のものに触ってはいけない」いいつけを守り、
見つめるだけの女の子。
次に買い物に行く時、お人形にプレゼントを持っていきます。
温かな帽子とコートを縫って。
また次も、また次も・・・
女の子はお人形を思い、お人形も女の子を思う。
どちらも健気でとても可愛らしい!
もしひとりぼっちだと感じても、きっとあなたを必要としている人がいる。
あなたを見ていてくれる人は、どこかに必ずいる。
小さなお人形の喜びが、大きな安心を与えてくれる絵本です。
スーパーの冷凍庫の底を覗いてみたくなります。 (ちゅら。さん 40代・ママ 男の子12歳)
|