スギノキ山の熊笹の中に、キツネの母と娘がすんでいました。お嫁にいく娘のために花よめいしょうがほしいと母ギツネは考えましたが……。
森はなさんが紡ぐ、キツネの母娘のおはなしです。
嫁入り前の娘が愛おしい、かあさんギツネの願いは、
きれいなお嫁さんにしてあげること。
ということで、人間の染物屋の布を失敬しようとするのです。
もちろん、人間も感づいているようですね。
このあたりは、人間とキツネの駆け引きのようでスリリングです。
結局うまくいかないのですが、意外な展開に昇華するのが見事です。
かあさんギツネの思いが見事実を結んだのではないでしょうか。
小学生くらいから、かあさんギツネの思い、感じてほしいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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