ハリネズミくんは、遅れるのが大嫌い。この日は森の広場に一番乗りできそうになくて、とげとげした気分です。そんな時、広場へ向かう道で手紙を拾いました。「あなたはよろこび、ひかり、こころのなかのきぼう。あなたがいなくなったら、とってもさびしい。あなたのことがだいすきってこと、しっている?」……「だれかがぼくのことをすきなんだ」 自分へのラブレターだと思ったハリネズミくんは、すっかりごきげんに。ところが、その後ラブレターを落としてしまい、今度はそれを拾ったウサギちゃんが「ハリネズミくん、わたしのことがだいすきなんだわ」と思い込み…。 微笑ましい勘違いが繰り返された末に、みんなは大切な友だちの存在に気づきます。ラブレターがもたらすあたたかな幸せにあふれたお話です。
ラブレターをもらったら、どんな気持ちになるのでしょう。
自分に宛てられた手紙だと思った、ハリネズミ君やウサギちゃんリス君の心を揺さぶりました。
それは恥ずかしさや、ケンカも引き出してしまいましたが、心をとても豊かにしてくれたようです。
誰が書いた手紙か、誰に宛てた手紙か、解ってしまっても、誰も悲しくなりませんでした。
とてもチャーミングなお話でした。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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