キーン コ〜ン カーン コ〜ン
「おいしいシチューは、オイラによこせー!」 「みんな 嫌いなものなんか 残しちまって、さっさと 遊びに行くぜ!!」 「野菜嫌いだから、残しちゃおうっと」
今日もわんぱく小学校1年2組は大騒ぎ。 どうやら番長と呼ばれている子が給食を好き放題に残し、おまけにクラスのみんなをそそのかしているようです。1年2組が給食室に戻すお鍋には、いつも残り物でいっぱい。給食のおばちゃんたちは泣いています。それはそうです。おばちゃんたちは、いつも子どもたちのために一生懸命給食をつくっているのですから! 注意しても効果のない番長たちの態度に、ついにおばちゃんたちは決心します。
「つくっても のこすから もうつくりません。おばちゃんたちは いえでします。」
どうするの、番長? もう給食が食べられなくなっちゃうよ。 ところが番長がとった驚きの行動とは・・・!?
毎日、美味しい給食が食べられて、みんなが元気に活動できるのは、給食をつくってくれているおばちゃんたちのおかげ。こんなに簡単でシンプルなこと、わかっているつもりなのにね。番長たちは理解するまでにちょっと遠回りをしたみたいです。でも、こんな体験ができることこそが小学校!
人気絵本作家よしながこうたくさんの記念すべき絵本デビュー作品、今回は発売元を転校しての刊行です。給食への愛がたっぷり込められたの一冊、食育というテーマにもぴったりです。 博多弁バイリンガル絵本になっている異色の構成も大好評です。
給食番長の活躍、まだまだ続きますよ。小学校絵本の決定版、シリーズでお楽しみください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「嫌いなものなんか 残しちゃえ! 」番長にそそのかされた1年2組は、好き嫌いばかりでまだ入学以来一度もちゃんと給食を食べていません。ついに怒った給食の先生たちが、ある日家出してしまい、番長たちが給食を作ることに…。食育から、あいさつ、お掃除、生きものへの思いやり、時間厳守の大切さまで、笑って泣いて、楽しく学べる小学校絵本の決定版給食番長シリーズ! 大好評の博多弁バイリンガル絵本です。
ズバリ「給食は残さず食べましょう。」という内容の食育絵本ですが、教育的な感じは全くしないただただ面白く読める絵本です。
それは何と言っても番長のキャラクターがいいから!
いつも教室で大暴れしているハチャメチャな1年生。
いわゆる「おりこう」な子どもではなく、自分が思ったことは周りの目も気にせず何でもやってしまうような子。
でも、じつは素直でなんだかカワイイ愛されキャラなのです。
息子も読み始めからこの番長の言動に興味津々でした。
給食のおばちゃん達がいなくなってみんなが困っていると、自分で給食を作ることに挑戦する行動力。
給食を作る大変さ、おばちゃん達の気持ちを知った時にすぐに反省して謝る素直さ。
番長のような子、大好きです★
勢いのある文章と絵も魅力的で、読み終えるまであっという間でした。
息子はすぐに「面白かったぁ。また読んで!」と言ってきました。 (カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子6歳、男の子2歳)
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