ちょっと怪しいお店「さんりんどう」で、新しい三輪車を買ってもらったよ。 さっそくあそびに出かけると…いつもの世界が、地獄に早変わり! 武井武雄記念第9回日本童画大賞絵本部門の大賞作品『トカゲのともだち』でデビューした、期待の新人作家第2作!
心待ちにしていた『じごくのさんりんしゃ』の絵本です。
絵の色彩もとても独創的で温かいような、ちょっと怖さを感じるような…
すぐに絵本の中に引き込まれてきました。
不思議な「地獄のさんりんしゃ」で、いつものあの場所へ出発です。
いく先々で地獄で起きる恐ろしことが。。。
でも、なんのその!!
よく見て、よく見て…
遊ぶことが大好きで、心が純粋で罪のない子どもは
この世もあの世も関係ないのです。
遊ぶことが生活の中心の子どもの世界。
その子どもの視点で、楽しく表現してくれている一冊です。
絵本のカバーや表紙だけでなく見返しの部分にも遊び心をくすぐるような構成に。
絵本に出てくる登場人物や三輪車、子どもたちの姿に注目すると…
その表現の意図を考え、何回も楽しんで読み返しました。 (3つのテンとひとつのホシさん 30代・せんせい )
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