日本で初めての女性オリンピックメダリストの壮絶な生涯!
1928年アムステルダムオリンピック――。 オリンピックでは、この大会ではじめて、 陸上競技に女子選手が参加できるようになりました。 日本から出場した女子選手は、人見絹枝ただ一人。 当時21歳だった彼女は、国の期待を一身に背負い、 100メートル走に出場します。 しかし、金メダルを期待されていたにもかかわらず、 まさかの予選敗退……。 泣きながら一夜を明かしたあと、念のために選手登録していた 800メートル走に出場することを決意。 のちに「死の激走」と言われる壮絶な戦いをくりひろげました。 800メートル走で見事銀メダルを獲得し、一躍英雄となった彼女は、 帰国後、女子スポーツの普及に力を尽くします。 女性競技者への偏見、大きすぎるプレッシャーを背負いながらも、 国民の期待に応えるため、また、女性のスポーツ振興のために、 命を削って闘いぬいた女性の一生を通して、 女性の生きかたを考える一冊。
☆巻末には、オリンピックの歴史や当時の時代背景など、 充実した記事ページが入り、調べ学習にもおすすめです。
人見絹枝さんという名前は知っていましたが、詳しくは今回初めて知りました。
日本人男性ですら世界でまだ大いなる活躍が出来ていない時代に、女性アスリートとして道を切り拓いていく、その意志の強さは本当に素晴らしいと思いました。
あまりにも短い生涯であったことはショックですが、力強い姿は、多くの日本人を勇気づけたに違いありません。 (hime59153さん 50代・ママ 男の子12歳)
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