今日、窓を開けてみる。この冷たい風は、きっと流氷に乗ってオオワシやクジラたちとともに日本にやってきたのだろうと思う。 この暖かな風は、南国のヤシの木たちを揺らしながら、さわそわとアジサシたちとともに流れた風だと思う。 (中略)この絵本を通じて子どもたちに、そんな見えない風にたくさん想像力を働かせて、感じてほしいと思う。(著者あとがきより) 自然写真の第一人者・高砂淳二と、歌や絵本を通じて子どもに寄り添い続ける谷口國博。 そんな二人が今を生きる子どもたちに贈るメッセージ写真絵本。
写真家、高砂淳二さんと谷口國博さんの作品。
高砂淳二さんの『光と虹と神話』と出会い、この方の他の作品を探している時に、この写真絵本を見つけました。
谷口國博さんが、「想像力を豊かに」と題してあとがきを書いています。「見えない風にたくさんの想像力を働かせて、感じてほしいと思う。‥風は、いったいどんなところで生まれ、どんな景色を流れて来たのだろうか?そしてこれからどこに流れて行くのだろうか?」緑の草の上?それとも‥と続き、自分も風と共にあちこちを吹いているような気がしてきます。
高砂淳二さんの写真は、眺めていると、生き生きしたものが伝わってきて、元気が出てきます。 (わさんぼんさん 60代・その他の方 )
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