「アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ」。
……長い! でも、これがアルマの名前なんですって。 アルマも思っているのです、長すぎるって。 ぜーんぶ書こうとすると、紙からはみだしちゃう。
だけど、これにはこんなわけがあるのだと、 アルマのパパが教えてくれます。
ソフィアは、アルマのおばあちゃんからもらった名前。 本と詩とジャスミンの花が大好きだったおばあちゃん。 もちろんパパのことも。
「わたしも、本や花がすき。それに、パパもだいすき!」
ほらね、アルマの中にはソフィアもいる。 エスペランサはひいおばあちゃん、ホセはおじいちゃん。 そしてそして……。
パパが教えてくれた名前の由来、なんて素敵!そして、アルマはアルマ。家族で最初のアルマ。どんな物語がつくられていくのでしょうね。
ペルーの首都リマで生まれ育った作者フアナ・マルティネス-ニールによるこの絵本は、2019年度コールデコット賞オナーを受賞。自分の名前が自分らしくなっていくって、どういうことなのかな。ちょっと考えてみたくなりますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
アルマの名前をぜーんぶ書くと、アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ。 ながすぎです。 なんでこんなにながいのか、って? それにはね、わけがあるんです。
名前にこめられた、家族のものがたりを、パパがアルマに語ります。
2019年度コールデコット賞オナー受賞絵本
家族からもらう最初のプレゼントであろう“名前”。いろいろな思いの詰まった特別なものだということを改めて感じながら読みました。
絵本の主人公は、自分の名前の由来を知ることで、長さの理由がわかりました。どれもがかけがえのないものだということも。
我が子にも、この絵本をきっかけにして、名前に込めた思いを伝えたいなと思いました。主人公のように宝物のように感じてもらえたら嬉しいのだけれど…。
心あたたまる一冊、ご家族と一緒にぜひ。 (腹ぺこな青虫さん 30代・ママ 男の子2歳)
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