遠くから眺めると、それはお城のようでした。けれども、屋根には目玉、窓からは、毛むくじゃらの手、蹄のついた長い足もあります。みんなはそれを怪物園と呼びました。怪物園は、たくさんの怪物たちをのせて、長い旅を続けていました。ある夜、怪物園が眠ったすきに、外の世界へと抜け出した怪物たちは、街までやって来ると、通りを行進しはじめました。『Michi』『の』のjunaidaがつむぐ、どこかのだれかの物語。
本屋で娘が気に入ったので購入。
とても雰囲気のある絵で、中表紙の装丁も美しくて、眺めるだけでも楽しめます。
怪物たちが街中を行進する様は、洋風な百鬼夜行といった感じです。ハロウィンの時期などに特にピッタリな絵本かも。
怪物たちは1匹ずつ違っていて、読みながらこの怪物は目がたくさん、こちらの怪物は足がかわいいなど、娘は細かく見ながら楽しんでいる様子。
怪物たちのせいで外に出かけられず、家の中で退屈する子供たちの姿は、コロナ禍で外遊びがままならない今の状況に重なるものを感じました。 (つきたまごさん 40代・ママ 女の子4歳)
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