手もなく足もない、全身が鼻の「ハナペタン」。 いけない子を見つけると、ペタンとくっつき離れない! 「ハナいきジェットふんしゃ」「ハナいきチョコチョコさくせん」などの得意技を駆使して、いけない子をおしおきしちゃいます。
順番を守らない子、ママを困らせる子、信号をよく見ない子…など、絵本の中には、いろんな「いけない子」が登場します。 読みながらドキッとする子もいるのでは?
とにかくインパクト抜群のイラスト。 このくらいシュールな方が、説教くさくならなくて良いですね。 しつけになるかはわかりませんが、子どもたちは楽しく読めるはず。 最後まで読めば、「ハナペタン」のはがし方もわかります。
作者は、『もしもぼくがあかちゃんだったら』や『ぼくが見たお父さんのはじめてのなみだ』など、家族の身近なテーマを書き続けている、そうまこうへいさん。 そして絵を手がけているのは『じごくバス』や『カレー地獄旅行』など独特な世界を持つ安楽雅志さんです。
裏表紙の見返し部分には、ハナペタンの「プロフィールおまけ」も載っています。 8月7日(ハナのひ)が誕生日だったり、3人きょうだいだということがわかります。 「ミミペタン」「クチペタン」という他のきょうだいの存在も気になるところ。 ラストまでユーモアたっぷりの、不思議で楽しいおはなしです。
(出合聡美 絵本ナビライター)
悪いことをするとやってくるという、うわさのハナペタン…。その全貌が明らかに! これを読むと、悪いことができなくなる!? ヘンテコだけど、なんだか気になる、クセになる、子ども心をくすぐる絵本です。
<あらすじ> ぼくは、巷でうわさのハナペタン。体自体が鼻で、めちゃやわらかい。得意技は「ハナいきジェットふんしゃ」で新幹線なみの速さで空を飛ぶことができる。ぼくは、いけないことをした子どもにペタンとくっついて、はがれない。その上、「ハナいきこちょこちょさくせん」もはじめるから、子どもたちは泣き叫ぶんだ。さあ、どこかに悪い子はいないかな?
インパクトある表紙と謎のタイトル。ハナペタン?なにそれ?と思いつつ、読んでみるとなかなか癖の強い絵本でした。
シュールなビジュアルながらも、悪行を懲らしめる正義の味方のハナペタン。是非、あちこちにいる悪者を懲らしめてほしいですね。 (lunaさん 30代・ママ 男の子12歳)
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