廃墟の遊園地には、不思議な少女がひとり。
廃墟の遊園地――創業者の幽霊が出る、宇宙人が基地に使っているなどあやしげなうわさが絶えない。 実はそこには、不思議な少女がひとりぼっちで住んでいた。 いよいよ遊園地のとり壊しが決まった年、町では奇妙な現象が続発し小中学校は閉鎖。 夏休み。その少女の呼びかけに応じた、特殊な力を持つがゆえに孤独な五人の子どもたちが遊園地にやってきた。クジラと交信したり、真夜中の神社で魚頭のいる不思議な世界に入ったりするなどして、周りからおかしな子扱いを受ける五人。彼らの日記帳をきっかけに、遊園地をめぐる謎ときが始まった。そして、全ての不思議の鍵を握るのは廃墟の遊園地に住む少女!? 子どもたちそれぞれの辛い日常の一方で、彼らに起こる不思議で美しい出来事を、短編連作形式でファンタジックに描く! 不思議は日常のすぐそばにある!
【編集担当からのおすすめ情報】 廃墟の遊園地にひとり取り残された少女と、不可思議なことが身に起こる五人の子どもたちの、現実を生きる孤独と彼らの身に起こる美しいファンタジックなできごとに、さらに謎ときもつまった物語です。本のなかの子どもたちは周りと違う自分にたくさん悩みます。でもこの本を読んだら、違うこともただの個性でみんな幸せになっていいんだというふうに思えた素敵な物語です。日向先生の優しい描写でつむいでいく物語を、六七質先生の美しく幻想的な絵でさらに楽しんでいただけると思います!
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