大きな町のマンションに、お母さんと二人で暮らす女の子、みち。海辺の小さな町に、大家族で暮らす女の子、なつ。
遠く離れた二つの町、環境も生活も性格だって違うみちとなつ。二人は、まだ出会ってはいません。お互いのことを知りもしないのです。
だけど、二人には共通の趣味があります。みちはハート型の石を集め、なつは丸くなったガラスの欠片をひろいます。そして、その趣味が二人を結びつけるきっかけとなり……。
この広い世界の中で、自分とは全然違う場所で暮らす知らない誰か。その誰かと出会うことなんて、想像もつかないけれど。気の合う友だちになれるなんて奇跡のようだけれど。でも、二人の物語を読んでいると、「もしかしたら……」と心が浮き立ってくるのです。いつかきっと私にも。
広くて青い空と海を背景に、二人の少女の出会いを爽やかに描き出すこの絵本。どんな性格の子にも、世界が広がるこの瞬間が訪れますように!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
都会のマンションで、母と二人で暮らす物静かな少女・みち。そこから遠く離れた海辺の町で、大家族と暮らす活発な少女・なつ。環境も性格も正反対の二人には、ある共通の趣味がありました。それは、きれいな石ころやガラスの欠片を集め、並べて眺めること。そして夏休み、その趣味が二人を結びつけることになります。友だちになるきっかけは、どこにでもある。爽やかな出会いの物語です。
まるで違うところで育って、全く関係のなかった二人が友達になるまでのお話。文章は短くて、わかりやすい。そして、なんて素敵! 沢山の人がいるなかで、友達になるのは、奇跡みたいなことなんだと思いました。いつどこで、どんな人と出会えるかと思うと、わくわくしてきます。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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