大病をわずらって生死の境をさまよい、 愛猫「まる」を失って悲しみに暮れた 解剖学者・養老孟司は 嫌いだった医療と、どう向き合ったのか
「老い」と「病気」の違いについて改めて考え、 愛猫「まる」の死を経て感じた「身近な存在の死」との向き合い方、 医師の目線から見た、現在の医療システムのいびつな仕組みなどについて 教え子である東大病院の医師・中川恵一と語り合います。
マンガ「テルマエロマエ」で知られる 漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。
■目次 1章 病気はコロナだけじゃなかった 2章 養老先生、東大病院に入院 3章 なぜ「医療」と距離をとるのか? 4章 なぜ病院へ行くべきなのか? 5章 特別鼎談養老先生、どうして病院に行くのが嫌なの?
■著者プロフィール 養老孟司(ようろう・たけし) 1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。 95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。 京都国際マンガミュージアム名誉館長。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。 著書に、毎日出版文化賞特別賞を受賞し、447万部のベストセラーとなった『バカの壁』(新潮新書)のほか、 『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』(以上、新潮新書)、 伊集院光との共著『世間とズレちゃうのはしょうがない』(PHP研究所)など多数。
中川恵一(なかがわ・けいいち) 1960年、東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部放射線医学教室入局。 社会保険中央総合病院放射線科、東京大学医学部放射線医学教室助手、専任講師、准教授を経て、 現在、東京大学大学院医学系研究科特任教授。 2003年~2014年、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任。 共・著書に『医者にがんと言われたら最初に読む本』(エクスナレッジ)、 『コロナとがん』(海竜社)、『がんのひみつ』『死を忘れた日本人』(共に朝日出版社)、 『がんから始まる生き方』(NHK出版)、『知っておきたいがん知識』(日本経済新聞出版社)など多数。
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