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戦争が続いて村じゅうの男たちが遠い戦場へ行った。気がついてみると、あれほどいた、からすの群れがいなくなっていた。
戦争に関する絵本を探していて読みました。
直接、爆弾が落ちたり、死んだ人の姿がない伝え方ですが、深い悲しみと、戦争反対のメッセージが強く伝わります。
息子が死んでも、亭主が死んでも涙を出せないというところが、心に残りました。
からすがいなくなったというのは、村の男手がなくなって、りんごの木やたんぼの手入れも行き届かなくなり、食べ物を求めて他へ行ったということかもしれません。
でも、からすがお経をあげに行ってくれたと思うことが、どんなに慰めになったでしょう。
なんとなく嫌われるからすですが、別のイメージが持てました。
今まで、実際の戦争を題材にした話を読むのは憚られ(朝の読み聞かせなので)、自分でもほとんど手に取りませんでした。
学校からの依頼でお話会を開いたことで、子どもたちに読まなくてももっと知らなくては、と思いました。
大勢の前で読むには、刺激が強い表現の本よりも、この本のような伝え方の方が向いているのかと思いました。 (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子16歳、男の子13歳)
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