飛行機のモデルになったと言われる、体長は6pなのに、前あしの長さは10pをこえるペルーにいるテナガカミキリ。タイには、おしりに触覚のようなヒゲがあり、愛くるしい目玉みたいな模様のある、前にも後にも自由自在に歩くウシロムキアルキというへんてこなのもいるよ。「これって、虫なの?」と驚く世界に、養老先生と海野先生がご案内!
「虫っておもしろい!」シリーズ。
昆虫写真家の海野和夫さんの写真に、解剖学者で昆虫好きの養老孟子さんが文章を添えます。
今回のテーマは「へんてこ」。
見ているだけで、すごい、なぜ、不思議、など、科学の視点が刺激されます。
養老さんの解説は、昆虫好きが熱く、でも穏やかに語る語り口で親しみやすいです。
解剖学者らしく、「世にも奇っ怪なかたち」などの表現が滋味深いです。
ウシロムキアルキは、名前のとおりですが、前にも後ろにも自在に歩く様子が興味深かったです。
カブキカマキリ、クエスチョンゴキブリなど、本当に名前そのもの。
人面虫の紹介も、「ちょっとお笑い系?」など愉快愉快。
虫に関心を持つと、自然に関心が向き、世界が広がる、という養老先生の考えに賛同です。 (レイラさん 50代・ママ )
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