みなしごの姉と弟が山へ栗ひろいにいきました。そこで姉は鬼につかまり、 弟も姉をさがしているうちに、鬼につかまりました。
「日本民話かみしばい選・おばけがいっぱい」シリーズです。
どこの民話なのかそれは書いてありませんでした。
全体的なストーリーの流れは、「三枚のお札」っぽいです。
始めに栗ひろいをしているところとか、食べ物を使って競い合うところとか、追ってきた鬼が沼の水を飲み干そうとしてしまうところとか…。
でも、「三枚のお札」と大きく違うところは、ラストシーンです。
姉弟(きょうだい)は何とか鬼の屋敷から逃げ出しますが、追いかけられて、あわやというとき、
おにに むかって、
さっと おしりを つきだして、
「ぺんぺん ぺたぺた ぺったんこ」
と、たたいてみせた。
すると、おとうとも まねをして、……
という展開になるところです。
そりゃ、鬼も笑うわなぁ。と、思いました。
前半は、急に姉がいなくなってしまったり、怖い鬼が登場して、ドキドキする物語なのに、最後のオチは面白かったです。
小学校中学年くらいからお薦めします。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子24歳、女の子19歳)
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