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きつね沢へ釣りにでかけたごんじゅうろうが「おいてけ」の声におびえて逃げ、 近くの屋台にとびこんだら、そこにものっぺらぼう!
のっぺらぼうと言えば、みんな知っているけれど、
おはなしの細かい部分はちょっと分からなかったりしませんか?
子どもたちに語り継いでいきたい気持ちはもちろんのこと、
自分自身も、民話を味わいたいという気持ちから、
この紙芝居を手に取りました。
まず、絵に心をひかれました。
正統派の「昔話」であることを予感させる、最初の絵を見た瞬間、
心をわしづかみにされました。
見ていた子どもたちも、最初の絵から、ちょっと昔の日本の世界に
どんどんと入り込んでいったようです。
そして、言葉遣いも、古すぎず新しすぎず、絶妙のバランス。
子どもたちにもわかりやすく、読み手としても違和感を感じず、
それでいて、時代を感じる脚本でした。
子どもたちに民話を読むのはとても難しく、
リアルさを求めると,子どもたちには内容がわかりにくくなるし、
わかりやすく表現したものは、なんだか民話の味わいが損なわれていて
なかなかちょうど良いものがありませんでした。
この「のっぺらぼう」は、久々に満足した作品でした。
ある程度の年齢の子どもからおとなまで、みんな楽しめるおはなしだと
思います。 (まだむ☆やんさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、)
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